「たった30分で何がわかる?」形骸化した面接が招くミスマッチの末路
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デザイン企画取材執筆撮影校正・校閲編集
昨今、退職理由のトップに必ずと言っていいほど「ミスマッチ」が挙がる。しかし、その原因を辿れば、現行の採用システムの欠陥に行き着く。人事担当者とのわずか30分程度の会話で、一体人間の何がわかるというのか。
面接の場は、双方が「理想の自分」を演じ合う化かし合いの場と化している。応募者は内定のために耳障りの良い嘘を並べ、面接官は会社の都合の良い面だけを切り取る。そもそも、短時間の質疑応答で相手の真実を見抜けると思い込むこと自体が、組織の慢心ではないだろうか。
さらに疑問なのは、現場の人間ではない人事が「本質」を語ることの違和感だ。仕事とは、与えられたタスクを完遂し、成果を出すこと。極論を言えば、現場で機能するかどうかが全てであり、本人の希望や価値観などという曖昧な要素に重きを置きすぎるから、実務とのズレが生じる。
採用側は、今の面接という「儀式」が本当に機能しているのか、一度疑ってみるべきだ。
「負ければ終わり」が日常。メジャーを震撼させる日本人選手の“短期決戦DNA”
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2025年、ドジャースが成し遂げたワールドシリーズ連覇。その中心にいたのは、ポストシーズン計8本塁打と暴れた大谷翔平であり、日本人2人目のWS最優秀選手(MVP)に輝いた山本由伸だった。特に山本の「中1日で完投勝利」という異次元の投球は、全米に衝撃を与えた。
なぜ日本人は、これほどまでに「一発勝負」に強いのか。そのルーツを辿れば、独自の野球文化である「甲子園」に行き着く。トーナメント制の頂点を目指し、負ければ即帰宅という極限のプレッシャー下で戦う高校時代。この経験が、レギュラーシーズンとは別物の緊張感が漂うポストシーズンにおいて、彼らのメンタルを鋼のように支えている。
「短期決戦慣れ」している日本人選手は、今やメジャーの編成戦略をも変えつつある。162試合を戦うための戦力だけでなく、10月の「勝負師」として日本人を採用する動きは、今後さらに加速するだろう。
「綺麗事」はいらない。世界が熱狂する日本アニメの“誠実な毒”とリアリズム
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「綺麗事」はいらない。世界が熱狂する日本アニメの“誠実な毒”とリアリズム
なぜ、日本のアニメはこれほどまでに世界を熱狂させるのか。その理由は、単なる「作画の美しさ」だけではない。海外のファンが口を揃えるのは、既存のエンタメが避けてきた「人間の本質」への踏み込みだ。
欧米の多くのアニメが「子供向け」の枠に収まる中、日本のアニメは容赦のないエログロ描写や、目を背けたくなるような暴力を描く。しかし、それは単なる刺激ではない。生々しい痛みや欲望を描くことで、物語に圧倒的なリアリティを宿らせるためだ。
さらに、勧善懲悪では片付けられない複雑な人間ドラマも魅力だ。正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義。そんな「安易な善悪劇」に頼らない物語が、価値観の多様化する現代社会で、等身大の葛藤を抱える大人たちの心に深く突き刺さる。
綺麗事だけでは語れない世界を、逃げずに描き切る。その「誠実な毒」こそが、日本アニメが世界で唯一無二の地位を築いた正体だろう。
